アマゾン創業者Jeff Bezos氏が離婚、会社経営はどうなる?クラウド開発は続くのか?

アマゾン創業者のJeff Bezos氏は25年間連れ添ったMacKenzie Bezos氏と離婚することを発表した。Jeff Bezosはアマゾン株式の16%を保有し、資産総額は1370憶ドル(約15兆円)といわれている。離婚により資産の半分はMacKenzie Bezos氏に渡ることとなり、Jeff Bezos氏は個人資産トップの座をMicrosoft創業者Bill Gates氏に譲ることになる。

出典: Seattle Times

会社経営への影響

テレビやマスコミはBezos氏の離婚をセンセーショナルに伝えるが、ITの観点からはアマゾンの会社経営がどう影響を受けるかが懸念材料となる。アマゾンクラウドはこのまま進化を続けるのか、また、宇宙開発事業は予算が縮小されるのか、会社の行く末が不透明になってきた。

アマゾン株式の分与

離婚という個人的な出来事がIT業界に影響を及ぼすのはJeff Bezos氏がアマゾンの大株主であるため。Jeff Bezos氏は上述の通り、アマゾン株式の16%を保有している。離婚によりこの半分がMacKenzie Bezos氏に渡ることになり、その額は1370憶ドルの半分の675憶ドルとなる。

離婚の条件

Jeff Bezos氏はワシントン州に居住しており、ここで離婚手続きを進めることになる。ワシントン州は「Community Property」という概念を導入している。これは結婚してから形成した財産は夫婦の共有資産(Community Property)になるという考え方で、法令で規定されている。Jeff Bezos氏はMacKenzie Bezos氏と結婚してからアマゾンを創業し今日の資産を築いた。会社創業時にはMacKenzie Bezosが社員として働いていた。Community Propertyを適用することでJeff Bezos氏が所有している資産はMacKenzie Bezos氏との共有財産と認定される。

特別な取り決め

ただ、離婚する両者の間に特別な取り決めがあればこの限りではない。取り決めとは婚前契約(Prenuptial Agreement)を指し、結婚したりパートナーになるときに事前に条件を契約として規定するもの。離婚した際の財産の分割方法や生活費支援などを定める。米国では著名人が結婚する際の定番プロセスであるが、Jeff Bezos氏は婚前契約はないと報道されている。25年前、オンラインで書籍の販売を始め、その当時のJeff Bezos氏の所持金は4万ドルといわれている。

何らかの契約

また、米国には婚後契約(Postnuptial Agreement)という取り決めもある。これは、結婚したりパートナーとなった後で、離婚した際の財産の分割方法を決めるもので、今回の離婚でこの契約があるかどうかは明らかになっていない。この契約がなくても、世界一の富豪が離婚するので、両者の間で何らかの合意が形成され、この発表に至ったという見方が有力である。

アマゾン社をコントロール

MacKenzie Bezos氏がアマゾン株式の何パーセントを取得するのかは証券取引委員会への報告書類を待つしかないが、多くの部分がMacKenzie Bezos氏にわたるという見方もある。つまり、MacKenzie Bezos氏がJeff Bezos氏に次ぐ大株主となり、会社経営についての発言力を持つ。アマゾンクラウドやオンライン販売の経営方法について意見を述べ、会社の方針を変えることも可能となる。人気のAIスピーカーAmazon Echoの開発方針などに影響する可能性も否定できない。

出典: Google Street View

Bezos Expeditions

しかし、MacKenzie Bezos氏は小説家でアマゾンの会社経営には関心が薄いとの見方がある。MacKenzie Bezos氏はアマゾンの株式ではなく、現金やそれに相当する資産を受け取る可能性が高いとされる。実は、Jeff Bezos氏は個人で多彩な事業を展開している。「Bezos Expeditions」という会社を設立し、ここでベンチャーキャピタルから宇宙開発までを手掛けている。この事業の一部がMacKenzie Bezos氏に移譲されるとの見方が有力である。

ベンチャーキャピタル

Jeff Bezos氏はAmazon.comとは別に、個人が有望と考える企業にBezos Expeditionsを通じて投資している。テーマに沿って投資するというスタイルではなく、投資先は幅が広い。その中でも、ブレークスルーが期待できる企業や市場でトップになることが期待される企業に投資している。更に、世界を一変する革新的なヘルスケア技術への投資が目立つ。例えば、血液検査で早期ガンを検知する技術を開発しているGrailに100億ドル出資している。

Blue Origin

Jeff Bezosは宇宙開発に並々ならない情熱を注ぎ、これをライフワークとしている。このため、ロケット開発会社「Blue Origin」を設立し、宇宙旅行や衛星打ち上げの事業を展開している。Blue Originは人類が地球以外の惑星に移住するための技術を開発することをミッションとしている。移住した先で重工業を興し、地球上では軽工業だけに限定し、環境を保全するというアイディアを明らかにしている。

出典: Blue Origin

Washington Post

Jeff Bezos氏は2013年10月、Washington Postを2億5千万ドルで買収した。New York Timesに次ぐ名門新聞社であったがデジタル化の波で経営が悪化していた。買収した会社をテクノロジーで再生し経営を立て直した。新聞社を買収した理由は報道の自由を担保し住民に正確な情報を配信するためとしている。Washington Postはトランプ大統領に批判的で、このためJeff Bezos氏は政権から様々な圧力を受けている。

慈善活動

Jeff Bezos氏は世界長者番付のトップであるが、慈善活動ではほとんど活動実績がない。識者の間から、宇宙開発よりもまずは地球上での慈善活動を優先すべきとの声も聞かれる。Jeff Bezos氏は個人として慈善活動に関心が薄く、また知識も乏しい。Jeff Bezosは2017年6月、ことをTwitterで告白し、コミュニティに慈善活動のアイディアを求めた。このツイートから1年半がたつが、まだ際立った慈善活動は行われていない。

宇宙開発は続くのか

慈善活動に興味を示さないJeff Bezos氏に代わり、MacKenzie Bezosしがこのミッションを引き継ぐとの見方もある。女性のセンスで慈善活動を展開することに期待が寄せられている。同時に、資金を拠出するために、Jeff Bezos氏は個人で運営している事業を売却することも考えられる。Blue Originは宇宙開発を継続できるのか市場が注目している。

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