IBMはWatsonをベースとしたAIモデルを企業システムに展開している。その中で人気が高いのがAIコールセンターで、チャットボットがオペレーターに代わり電話を受ける。英国の大手銀行Royal Bank of Scotlandはチャットボット「Cora」を開発し、コールセンターで運用している。Coraは200以上の質問に対し1000通りの回答をすることができ、コールセンターの仮想オペレーターとして利用されている。Coraは進化を続け、次は顧客のファイナンシャルアドバイザーとしての展開が計画されている。
GANが芸術作品を生み出し、それが高値で落札されたことで、一躍その手法に関心が集まった。フランスのAI芸術家集団「Obvious」はGANで絵画を生成する手法で芸術の普及に貢献している。その代表作「Edmond
De Belamy」がChristie’sのオークションで$435,000で落札された(下の写真)。AIが生成した絵画に高値が付き市場を驚かせた。作品はある家族(Belamy Family)を描いたもので11点が制作され、その一点がこのEdmond De Belamy である。
GANに関する多くの問題が未解決であるが、時代を変える技術として注目されている。また、GANのアルゴリズムはブラックボックスで、作画の仕組みを解明する動きが広がっている。MITの研究グループ「MIT-IBM
Watson AI Lab」はGANのアルゴリズムの解明を進め、GANの思考メカニズムを明らかにした。GANはどのように学習し、どのように判断するかが特定でき、この研究がAIのブラックボックスを解明する大きな第一歩となった。
研究成果
研究成果は「GAN
Dissection: Visualizing and Understanding Generative Adversarial Networks」として発表された。この研究でGANがオブジェクトを把握するメカニズムを解析し、それを可視化して示した。具体的には、ニューラルネットワークの中で、どのレイヤーのどのニューロン(ユニットと呼ぶ)が特定のオブジェクト(木や雲など)の生成に関係しているかを突き止めた。