Googleは質問に回答できるAIを開発した。これは「BERT」と呼ばれ、与えられた文章を理解して、その内容を質問されると、正確に回答する。正解率は人間を上回り、ついに言語モデルでもAIが人間を超えた。日本の「東ロボくん」は受験を断念したが、Google BERTは東京大学に入学できる実力を持つ。🔒

| 出典: Jacob Devlin et al. |
Googleは質問に回答できるAIを開発した。これは「BERT」と呼ばれ、与えられた文章を理解して、その内容を質問されると、正確に回答する。正解率は人間を上回り、ついに言語モデルでもAIが人間を超えた。日本の「東ロボくん」は受験を断念したが、Google BERTは東京大学に入学できる実力を持つ。🔒

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Googleはディスプレイ付きAIスピーカー「Google Home Hub」の販売を開始した。早速使ってみたがAIスピーカーの新しい可能性を感じる。GoogleはHome Hubをスマートホームを管理するハブと位置付けている。Home HubはAIタブレットという印象で、AIアシスタントが次の次元にアップグレードされたことを感じる。

| 出典: VentureClef |
マクロコマンド
Home Hubに「おはよう」と語りかけると、一日の予定をブリーフィングする。天気予報に始まり、今日のスケジュールや道路の渋滞情報をディスプレイに示す(下の写真)。また、ニュースを登録しておくと、それらが順次ディスプレイで再生される。これは「Routines」という機能で、一言指示すると、登録している複数のコマンドが順次実行される。

| 出典: VentureClef |
ニュース
当初、ニュースはポッドキャスト(音声配信)であったが、今ではビデオ形式に進化した。朝食を食べながらHome Hubで最新ニュースを見るのが日課となった。ニュースの種類も大幅に増えた。CNNなど大手メディアから(下の写真)、地元サンフランシスコのテレビ局のニュースも配信される。CNBCはビジネスに、TechCrunchはテクノロジーに特化したニュースを配信する。

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コントロール
Home Hubは名前が示す通り、スマートホームのハブで、家の中のデバイスを制御する(下の写真)。インターフェイスはタッチで、画面のアイコンに触って操作する。「Lights」はスマートライトを制御する機能で、電灯をオンオフしたり、光量を変えることができる。「Broadcast」を使うとHome Hubがインターコムになり、他のHomeと通話できる。「Camera」にタッチすると玄関先のビデオ画像が配信される。

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調理方法
Home Hubに質問すると回答をディスプレイでビジュアルに表示する。Home Hubをキッチンに置いているので、調理方法を質問することが多い。例えば、野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」の作り方を聞くとそのレシピをステップごとに示す。また、パイナップルの皮のむき方を尋ねると、ビデオでそれを表示する(下の写真)。ここではアプリ「Allrecipes」が使われている。

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検索
会話の中で議論となったことをHome Hubに尋ねると、ディスプレイにその答えが示される。女優Ariana Grandeのアイメイク「Cat Eye」について尋ねると、メイクの手順がYouTubeに示される。また、話題のお菓子「Unicorn Cake」とは何かと尋ねると、その写真がディスプレイに示される(下の写真)。スマホを取り出さなくても手軽に回答を得ることができるし、その結果をみんなで見ることができる。

| 出典: VentureClef |
音楽
Homeと同様に、Home HubでGoogle MusicやPandoraなど音楽配信サービスを通して音楽を聴くことができる。ディスプレイには演奏中の音楽のタイトルやアーティストの名前が示される(下の写真)。今まではAIスピーカーからテレビに音楽を配信して聴いていた。このために配信デバイス「Chromecast」が必要で、これをテレビに装着する。Home HubではChromecastは不要で、そのまま手軽に音楽やビデオを再生できる。

| 出典: VentureClef |
Ambient Mode
Home Hubを使っていないときはディスプレイがアートギャラリーになり作品が表示される。ここには名画の他に、印象的な写真やストリートアートが表示される(下の写真)。また、「Fullscreen Clock」を選ぶと、スクリーン全体が時計になる。ディスプレイの輝度は周りの光量に応じて自動で調整される。夜になり周りが暗くなると自動でスリープモードとなり、デジタル時計が表示される。

| 出典: VentureClef |
写真アルバム
Home Hubで便利な機能が撮影した写真を表示できること。Ambient Modeで「Google Photos」を選択すると写真アルバムが表示される。「Family & Friends」のオプションを選択すると家族や友人やペットが写った写真を表示する。音声で指示するとその写真を表示することもできる。例えば「サンフランシスコで撮った写真」と指示すると、それらが画面に表示される(下の写真)。

| 出典: VentureClef |
監視カメラ
Home Hubは監視カメラと連携し、玄関先の様子をストリーミングする。ドアベル「Nest Hello」と連携すると、チャイムが押されると自動で玄関先のビデオ画像を表示する(下の写真)。ビデオで来訪者を確認してドアを開けることができるので安心感が格段に向上する。ちなみに、知人が訪ねてくるとHome Hubは来訪者の名前を告げる。

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タッチか言葉か
GoogleはHome Hubをスマートホームを制御するデバイスと位置付ける。操作はタッチインターフェイスで画面に触りながら操作する。実際に使ってみるとタッチより言葉のほうが便利で、Home Hubへの指示はほとんど言葉でする。つまり、Home Hubをハブとしてでなく、AIディスプレイとして利用している。ちなみに、指示した言葉はディスプレイに示され(下の写真)、どう聞こえているかが分かり会話がしっくりくる。

| 出典: VentureClef |
競争が激化
ディスプレイ付きAIスピーカーは対話が言葉だけでなく、グラフィカルに示され、コミュニケーションの質がリッチになる。この市場ではAmazonが先駆者で2017年6月に「Echo Show」を出荷。Facebookは2018年11月、AIスピーカー「Portal」を投入したが、ここにはディスプレイが付いている。AIスピーカーはAIタブレットに進化を遂げ、この市場で競合が激しくなっている。
人間過ぎるAI「Google Duplex」がリリースされた。Duplexは人間のように会話できるAIで、レストランの店員と話して席を予約する。仮想アシスタント「Google Assistant」に予約を指示すると、背後でDuplexが働いてタスクを完遂する。Duplexを使い始めたが予想以上に便利な機能だ。

| 出典: VentureClef |
レストランを予約
レストランを予約するにはGoogle Assistantにその旨を指示する。「Okay Google」と呼びかけるとGoogle Assistantが起動し、対話を通してレストラン名や日時や人数を告げる(上の写真、左側)。最後に、Google Assistantは予約内容を示し、これを確認して「Yes」というだけで予約プロセスが完了する(上の写真、右側)。
Duplexが電話を掛ける
この直後、Duplexが起動しレストランに電話をする。上記のケースでは開店前で、まだ店は空いてなかった。このため、Google Assistantは「今は営業時間外なので15分後に電話する」とのメッセージを表示し、待機している旨を伝えてきた。その後しばらくすると、「予約が完了した」とのメッセージがスマホのロックスクリーンに示された(下の写真、左側)。このメッセージに従って、Google Assistantをオープンすると予約画面が示され、予約が完了したことを確認できた(下の写真、右側)。ここには、その場所までの道順も表示される。

| 出典: VentureClef |
店員さんの反応
予約時間にレストランに行き、店員さんに名前を告げると、予約を確認してテーブルに案内してくれた。店員さんに、この予約は私ではなくAIがしましたと説明したが、気に留めている様子はなかった。話していくうちに、店員さんは人間と話して予約を受け付けたと思っていたことが分かった。Google Duplexは最初に自分は仮想アシスタントであることを名乗るが、忙しい店員さんは気付かなかったのかもしれない。
小さなレストラン
この日はネパール料理のレストラン「Aroma House」を予約した(下の写真、右端の店)。レストランというよりは小さな食堂で、ネパールの本場の料理が揃っている。このように小さな店はOpenTableなどの予約サービスは扱っていない。予約するには電話しか手段はなく、ここでGoogle Duplexが役に立つ。因みに、ここはネパール人の交流の場となっているのか、狭い店内で多くの家族がひしめき、団欒を楽しんでいるようだった。

| 出典: VentureClef |
Duplexが便利な理由
レストラン予約はOpenTableが定番アプリで、いつでも簡単に予約できる。しかし、OpenTableなどの予約サービスを使っていないレストランは少なくない。Aroma Houseのような小さな食堂だけでなく、腕に自信のあるグルメレストランなども、予約は電話で受け付ける。電話だと、このケースのように営業時間以外だと繋がらない。また、開店中であっても店内が忙しい時には、電話してもつながらない。このような時でもGoogle Duplexは実直にタスクを実行し、そのありがたみを実感する。
Duplexの仕組み
DuplexはGoogle Assistantのバックエンド機能として実装される(下のグラフィックス)。Google Assistantにレストランの予約を指示すると、その背後でDuplexが稼働しこれを実行する。実際に、Duplexが店舗に電話を発信し、相手と対話しながらテーブルの予約を入れる。予約が済むとその内容はGoogle Assistantから利用者に示される。

| 出典: Google |
人間に近づき過ぎたAIの評価
Duplexはレストラン予約の他にヘアサロンの予約もできる。このサービスはサンフランシスコやニューヨークなど地域を限定し、また、Googleブランドのスマホ「Pixel」だけで展開している。一般にリリースされたが、まだ使える範囲は限られている。Duplexは人間過ぎるAIとの批判もあり、その機能を市場がどう受け止めるのか、Googleはそれを検証しながら慎重に展開しているように思える。
CalicoはAlphabetの子会社でSouth San Francisco(カリフォルニア州)に拠点を置き、ライフサイエンスの研究を進めている(下の写真)。老化と健康な生活がテーマで、ヒトの寿命を延ばす基礎研究を展開。Calicoは2013年に設立され、Apple社の会長であるArthur LevinsonがCEOを務めている。

| 出典: Google |
ミッション
Calicoは老化とそれに関連する病気の解明を目指している。ヘルスケアとライフサイエンスに関する”アポロ計画”で、人々の健康を改善することをミッションとする。Calicoはベル研究所(Bell Labs)に例えられる。ベル研究所で半導体が開発され情報処理産業が誕生したように、Calicoの寿命を延ばす研究がライフサイエンスのブレークスルーとなることを目指している。
組織構造
Calicoは加齢(Aging)をバイオロジーの分野で解決されていない基礎課題と位置づける。Calicoは大学のような研究機関を企業が運営する構造で、事業化ではなく基礎研究が活動の中心となる。Calicoは製薬企業と提携し、研究成果を実際の製品に応用する。研究資金はAlphabetと提携企業が拠出する。Calicoは現代版ノアの箱舟(Noah‘s Ark)ともいわれ、酵母、虫、希少動物などを集め加齢の研究を進めている。
研究成果を公表
Calicoは研究内容を殆ど公開しておらずステルスモードで活動してきたが、2016年頃から論文の公開が始まり、研究の一端が見えてきた。Calicoは2018年1月、論文「Naked mole-rat mortality rates defy Gompertzian laws by not increasing with age」を公開し、ラットを使い加齢の研究をしていることを明らかにした。
Naked Mole-Ratの研究
論文によるとNaked Mole-Rat(ハダカデバネズミ、下の写真)はGompertz’s Mortality Lawに従わず長寿であることが実証された。Naked Mole-Ratとはネズミの一種であるが際立った特性を持っている。体には殆ど毛が生えておらず奇妙な外見をしている。地中で生活し、体温は外気の温度に従って変化する外温動物(Ectothermic)である。Naked Mole-Ratは殆どガンを発症することなく、18分間、酸素無しで生存できる。

| 出典: Jedimentat44 on Wikipedia |
長寿のメカニズム
一般にネズミの寿命は6年程度であるが、Naked Mole-Ratの寿命は30年を超えることが知られている。Naked Mole-Ratは閉経が無く、一生にわたり生殖し子供を産むことができる。心臓や骨は老化することなく、若い状態を保っている。CalicoはNaked Mole-Ratを対象に長寿のメカニズムを解明する研究を進めている。
年齢と死亡率
CalicoはNaked Mole-Ratを3000匹調査し、その多くが30年生存することを把握した。哺乳類の死亡率は生殖期間を過ぎると幾何級数的に増大する(下のグラフ)。この現象をGompertz’s Mortality Lawと呼ぶ。人間の場合は30歳を過ぎると、8年ごとに死亡率が倍増する(下のグラフ右側、水色の線)。しかし、Naked Mole-Ratはこの法則には従わず、年齢を重ねても死亡率が変わらない(下のグラフ右側、緑色の線)。(下のグラフの横軸は相対年齢(子供を生める年齢を1とする)で、縦軸は死亡率を示している。)

| 出典: J Graham Ruby et al. |
メカニズムの解明
論文はNaked Mole-RatはGompertz’s Mortality Lawに従わず、年を取らないと結論付けている。Naked Mole-Ratは実験で使われ、その途中で死亡することが多く、長期間飼育したデータが不足している。次のステップは、これを確認するために、多くの検体を長期間飼育し、その実態を明らかにすることとなる。更に、Naked Mole-Ratの長寿のメカニズムを解明することが最終目的となる。
AbbVieとの共同研究
CalicoはAbbVieと密接に共同研究を進めている。AbbVieとは製薬大手Abbott Laboratoriesから分離独立した会社で、バイオ医薬品会社として基礎研究を推進する。Lake Bluff(イリノイ州)に拠点を置き、シリコンバレーなどに研究施設を持っている。
研究予算
Calicoは2014年からAbbVieと加齢に関し、ガンや神経変性疾患(neurodegenerative diseases)を対象に研究を推進している。2018年6月には、両者は共同研究に10億ドルを出資することで合意し、累計研究予算は25億ドルとなった。両社は既にガンや神経変性疾患に関する20件以上の研究プログラムを進めている。
研究と商品化
両社の間で役割分担が決まっており、Calicoは2022年までに基礎研究と初期ステージの開発を司る。また、Calicoは2027年までにPhase 2(小規模な臨床試験)の開発を担当する。一方、AbbVieは後期ステージの開発を受け持ち、製品化を担当する。加齢に関する研究はバイオ医療企業にとって重要なテーマで、老化に伴う病気を治療する技術の確立を目指している。
Oracleの試み
加齢に関する研究は多くの著名人が資金を投じ、その解明を進めてきた。Oracle創設者Larry Ellisonは非営利団体「The Ellison Medical Foundation」を設立し、医療技術の研究を推進している。中心テーマが加齢に関する研究で、Ellisonは3億ドル超を出資しブレークスルーを目指した。しかし、この研究は中止となり、研究資金はポリオに関する研究に振り向けられた。加齢に関する研究に注目が集まるが、動物が年を取るメカニズムの解明には至っていない。
リスク要因
人間の平均寿命は150年前までは40歳程度であったが、今では80歳程度に倍増した(下のグラフ)。これはワクチンの登場や食生活の改善によるところが多い。しかし、現在ではガン、心臓疾患、脳卒中、認知症が最大のリスク要因となり、これらが平均寿命の延びを抑えている。これらの病気はいずれも加齢により発症する。

| 出典: Our World in Data |
加齢プロセスの解明
これらの病気を一つづつ解明して、治療方法を探る研究が続いているが、この研究は上手く進んでいるとは言い難い。その理由は、生物学的な加齢のメカニズムが理解されていないためで、病気治療は加齢のプロセスを抑えることでもある。Calicoはこのゴールに向かい、加齢という最大のリスク要因を解明するための研究を進めている。
Waymoはカリフォルニア州で自動運転車を無人で運行するための認可を受けた。自動運転車の試験走行ではセーフティドライバーの搭乗が義務付けられているが、これにより無人の車両を公道で走らせることができるようになった。Waymoが認可を受けた最初の企業となり、無人タクシーの営業運転が視野に入ってきた。

| 出典: Waymo |
Waymoの開発経緯
Waymoはカリフォルニア州で2009年から自動運転車の走行試験を展開してきた。当時はToyota PriusやLexusに自動運転技術を搭載し開発が進められた。2015年に、Waymoはハンドルのない自動運転車「Prototype」を開発しLevel 5の自動運転技術の開発を始めた。2017年には、WaymoはFiat Chryslerと提携し、Pacific Minivanをベースとした自動運転車(上の写真)の開発に方向転換した。
アリゾナ州での実証試験
Waymoはシリコンバレーだけでなく全米25の都市で試験走行を展開している。アリゾナ州フェニックスでは、既に、セーフティドライバーが搭乗しない無人タクシーの実証試験を進めている。今年末からは、有料サービスを開始するとしており、無人タクシーの商用運行が始まる。今回の認可でWaymoはカリフォルニア州においてもこれに追随する形となる。
カリフォルニア州での試験条件
カリフォルニア州においてWaymoは限られた条件の下で無人タクシーの試験を実施する。走行地域はWaymoの拠点であるMountain Viewを中心とした地域に限定される(下の写真、青色のシェイドの部分)。自動運転車は昼間だけでなく夜間も走行できる。また、気象条件としては霧や小雨の時も走行できる。これらの条件が発行された認可証に規定されている。クルマは許可された域内であればどこでも走れるが、Waymoは最初は走行場所を限定して試験を始め、自信がつくと試験範囲を拡大するとしている。

| 出典: Waymo |
問題が発生すると
試験走行中に無人車両で問題が発生すると、規定された手順に従って対応策を取る。もし、自動運転車が状況を理解できない状況に陥ると、クルマは安全に停止して規定のプロセスに従う。クルマが自分で問題を解決できない際は、監視センターにコンタクトして、サポートを受ける仕組みとなる。具体的には、センターの監視員が遠隔操作でクルマを路肩など安全な場所に移動させ、道路の通行を妨げない措置を取る。クルマは無人で走行するが、監視センターが運行状況をモニターする。
カリフォルニア州政府の判断
カリフォルニア州では既に60社近くが自動運転車の走行試験を展開している。自動運転車を運行する際はセーフティドライバーが搭乗し、緊急事態に備えることが義務付けられている。カリフォルニア州は2018年4月、これを改定し、無人車両が公道で走行試験を実施できる法令を制定した。一部の識者からはクルマを無人で走行させることに対する懸念が表明されるなか、カリフォルニア州は技術進化と安全性のバランスを取りながら法令制定に踏み切った。全米では既にアリゾナ州やフロリダ州で無人車両の試験走行が認められている。多くの自動運転車ベンダーが拠点を置くカリフォルニア州はハイテクで首位の座を守るためにもこの措置に踏み切った。
消費者の反応
技術開発が進む中、米国の商品者は自動運転車を信頼していないという厳しい事実がある。元々、米国の消費者は自動運転技術に懐疑的であったが、UberやTeslaの自動運転車が相次いで事故を起こし、この流れが決定的になった。最新の世論調査によると、消費者の40%は自動運転車に乗りたくないと答えている。米国は技術先進国であるが、同時に、消費者の多くは技術を信用していない国でもある。
Waymoの対応策
Waymoは安全なクルマを開発する他に、如何に消費者の信頼を得るかが課題となる。自動運転車開発当初はWaymoは情報を積極的に配信し、著名記者をクルマに乗せ安全性をアピールしていた。しかし、2015年頃から方針を変え、Waymoは自動運転車についての情報発信を抑制的に行っている。自動運転車の新機能や達成した目標などはブログで情報発信するにとどめ、目立ったイベントなどは実施していない。無人タクシーの商用運行で実績を積み、消費者の安心感が広がるのを待つ戦略のようにも思える。

| 出典: VentureClef |
ロボットカーと一緒に走る
シリコンバレーは自動運転車の実験場で、クルマを運転していると様々な種類の自動運転車に出会う。走っていて一番よく見かけるのはWaymo(上の写真、中央の車両)で、試験車両の台数が多いことが分かる。Waymoの試験走行距離は1000万マイルを超え、技術完成度は他社を大きく引き離しトップを走っている。Waymoの自動運転車と毎日一緒に走行しているが特に不安を感じることはない。しかし、これからはセーフティドライバーが搭乗しないロボットカーが街を走ることになり、何か落ち着かない心持となる。今までと同じアルゴリズムで走行するが、本当に仕様通りに稼働するのか心配でもある。これからはロボットカーと供に暮らすことになり、ドライバーとしては心の準備も必要となる。