Alphabet子会社「Wing」は2019年4月、米国で初めてドローンによる物資配送の認可を得た。アメリカ連邦航空局(Federal Aviation Administration、FAA)がWingを航空機事業者と認定したもので、ドローンで商品を顧客サイトまで輸送できることとなった。Wingが認可を受けた最初の企業で、米国においてドローンを一般空域(Air Space)で運用できることになり、商用運行への大きな一歩となった。🔒

| 出典: Wing |
Alphabet子会社「Wing」は2019年4月、米国で初めてドローンによる物資配送の認可を得た。アメリカ連邦航空局(Federal Aviation Administration、FAA)がWingを航空機事業者と認定したもので、ドローンで商品を顧客サイトまで輸送できることとなった。Wingが認可を受けた最初の企業で、米国においてドローンを一般空域(Air Space)で運用できることになり、商用運行への大きな一歩となった。🔒

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Waymoは、2019年4月、無人タクシーサービス「Waymo One」向けのアプリを公開した。このアプリをGoogle Playからダウンロードして利用する。Uberを使う要領で、アプリからWaymoに配車をリクエストする(下の写真)。無人タクシーサービスはアリゾナ州フェニックスで展開されている。今までは実証試験として利用者を限定してきたが、今月からこのサービスが一般に公開された。

| 出典: Waymo |
Waymoは2017年から、アリゾナ州フェニックスの特定地域で無人タクシーの実証実験「Early Ride Program」を進めてきた。2018年12月、Waymoはこれを商用ベースに切り替え、「Waymo One」という名称で無人タクシーサービスを開始した。Waymo Oneは実証実験への参加者を対象に限定的に進められてきたが、今月からこのサービスを一般に公開した。
専用アプリを公開
Waymo Oneを使うには、公開されたアプリをスマホにダウンロードして利用する。ただ、すぐに利用できるわけではなく、アプリはWaymo Oneの利用申請書となっている。アプリを起動するとWaymo One利用申し込みの画面となり、ここで利用を申請し、これが認可されるとサービス利用できる(下の写真)。当初はフェニックスの特定地域に居住している住民が優先される。

| 出典: VentureClef |
アプリの使い方
申請が認可されると公開されたアプリからWaymo Oneのサービスを利用できる。配車をリクエストする際には、乗車場所(Pickup Point)と降車場所(Dropoff Point)を指定する(下の写真左側と中央)。これに対してアプリはこの近傍の最適な乗車場所と降車場所を示し、これでよければリクエスト(Request Ride)ボタンを押すとクルマが配車される(下の写真、右側)。これは有料のサービスであるが料金体系は公開されていない。

| 出典: Waymo |
料金を計算すると
一方、アプリの画面には、Element Chandler Fashion CenterからDowntown Chandlerまで走行すると料金は$7.32との記述がある。この区間の距離は4.5マイルで所要時間は11分程度で、ここから計算すると料金単価は$1.63/マイルとなる。また、同じ区間をUberXで走行すると$9.92となり、30%ほど安く設定されている。
車内のディスプレイ
クルマが配車され乗車すると、座席の前のディスプレイに目的地と所要時間・到着予定時間が示される。これを確認して「Start Ride」ボタンを押すとクルマは発進する。走行中はクルマのディスプレイに運行状況が表示される(下の写真)。ここにクルマが認識する周囲の状態が表示され、車線や横断歩道、他の車両や歩行者などがグラフィカルに表示される。走行に影響するオブジェクトはハイライトして示される。到着地でクルマを降りると料金はアプリに課金される。

| 出典: Waymo |
オペレーターのサポート
走行中に乗客はWaymo Oneのオペレーターと会話することができる。ディスプレイの「Support」ボタンを押すと、電話がコールセンターに繋がり、オペレーターと話をすることができる。例えば、「行き先を変更したいがどうすればいいのか?」などと問い合わせることができる。無人タクシーではオペレーターがドライバーに代わり乗客をサポートする。
一般公開の意義
Waymo Oneが一般に公開されたことは、無人タクシーの商用サービスに向け大きく前進したことを意味する。実証実験では参加者は厳しい制約の下でWaymo Oneを利用してきた。参加者は守秘義務にサインし、知りえた情報を外部に公開することは禁止されていた。また、社内でビデオや写真撮影は禁止され、また、参加者以外の人を同乗させることはできなかった。サービスの一般公開でこれらの制限が撤廃された。
体験レポート
これに伴い、ネット上でWaymo Oneの乗車体験レポートが目立つようになった。ある利用者は、Waymoが渋滞のハイウェイでうまく車線変更できた様子をYouTubeに掲載している。一方、ショッピングセンターの道路が大勢の歩行者で込み合い、クルマは立ち往生したとの報告もある。結局、アルゴリズムがタイムアウトとなったのか、セーフティドライバーがコールセンターに連絡し、ルートを再計算して再起動した。当面はセーフティドライバーが搭乗し、クルマが完全に自動走行できるにはもう少し時間がかかりそうな様子がうかがえる。

| 出典: Waymo |
カリフォルニア州での営業運転
コールセンターはフェニックス、オースティン、及び、マウンテンビューに開設されている。フェニックスの次はこれらの都市でWaymo Oneの営業運転が始まる可能性が高い。事実、Waymoはカリフォルニア州で自動運転車を無人で運行するための認可を受けた。自動運転車の走行ではセーフティドライバーの搭乗が義務付けられていたが、これにより無人車両を公道で走らせることができるようになった。Waymoが認可を受けた最初の企業となり、Waymo Oneの営業運転の環境が整ってきた。
Googleは新体制でロボット開発を加速している。新組織は「Robotics at Google」と呼ばれ、Vincent Vanhouckeが指揮を執る。VanhouckeはAI研究部門「Google Brain」でイメージ認識技法(Computer VisionやPerception)の研究をリードしてきた。新組織はGoogle本社にオフィスを構えAI部門と連携して研究開発を進める。🔒

| 出典: Andy Zeng et al. |
Googleは質問に回答できるAIを開発した。これは「BERT」と呼ばれ、与えられた文章を理解して、その内容を質問されると、正確に回答する。正解率は人間を上回り、ついに言語モデルでもAIが人間を超えた。日本の「東ロボくん」は受験を断念したが、Google BERTは東京大学に入学できる実力を持つ。🔒

| 出典: Jacob Devlin et al. |
Googleはディスプレイ付きAIスピーカー「Google Home Hub」の販売を開始した。早速使ってみたがAIスピーカーの新しい可能性を感じる。GoogleはHome Hubをスマートホームを管理するハブと位置付けている。Home HubはAIタブレットという印象で、AIアシスタントが次の次元にアップグレードされたことを感じる。

| 出典: VentureClef |
マクロコマンド
Home Hubに「おはよう」と語りかけると、一日の予定をブリーフィングする。天気予報に始まり、今日のスケジュールや道路の渋滞情報をディスプレイに示す(下の写真)。また、ニュースを登録しておくと、それらが順次ディスプレイで再生される。これは「Routines」という機能で、一言指示すると、登録している複数のコマンドが順次実行される。

| 出典: VentureClef |
ニュース
当初、ニュースはポッドキャスト(音声配信)であったが、今ではビデオ形式に進化した。朝食を食べながらHome Hubで最新ニュースを見るのが日課となった。ニュースの種類も大幅に増えた。CNNなど大手メディアから(下の写真)、地元サンフランシスコのテレビ局のニュースも配信される。CNBCはビジネスに、TechCrunchはテクノロジーに特化したニュースを配信する。

| 出典: VentureClef |
コントロール
Home Hubは名前が示す通り、スマートホームのハブで、家の中のデバイスを制御する(下の写真)。インターフェイスはタッチで、画面のアイコンに触って操作する。「Lights」はスマートライトを制御する機能で、電灯をオンオフしたり、光量を変えることができる。「Broadcast」を使うとHome Hubがインターコムになり、他のHomeと通話できる。「Camera」にタッチすると玄関先のビデオ画像が配信される。

| 出典: VentureClef |
調理方法
Home Hubに質問すると回答をディスプレイでビジュアルに表示する。Home Hubをキッチンに置いているので、調理方法を質問することが多い。例えば、野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」の作り方を聞くとそのレシピをステップごとに示す。また、パイナップルの皮のむき方を尋ねると、ビデオでそれを表示する(下の写真)。ここではアプリ「Allrecipes」が使われている。

| 出典: VentureClef |
検索
会話の中で議論となったことをHome Hubに尋ねると、ディスプレイにその答えが示される。女優Ariana Grandeのアイメイク「Cat Eye」について尋ねると、メイクの手順がYouTubeに示される。また、話題のお菓子「Unicorn Cake」とは何かと尋ねると、その写真がディスプレイに示される(下の写真)。スマホを取り出さなくても手軽に回答を得ることができるし、その結果をみんなで見ることができる。

| 出典: VentureClef |
音楽
Homeと同様に、Home HubでGoogle MusicやPandoraなど音楽配信サービスを通して音楽を聴くことができる。ディスプレイには演奏中の音楽のタイトルやアーティストの名前が示される(下の写真)。今まではAIスピーカーからテレビに音楽を配信して聴いていた。このために配信デバイス「Chromecast」が必要で、これをテレビに装着する。Home HubではChromecastは不要で、そのまま手軽に音楽やビデオを再生できる。

| 出典: VentureClef |
Ambient Mode
Home Hubを使っていないときはディスプレイがアートギャラリーになり作品が表示される。ここには名画の他に、印象的な写真やストリートアートが表示される(下の写真)。また、「Fullscreen Clock」を選ぶと、スクリーン全体が時計になる。ディスプレイの輝度は周りの光量に応じて自動で調整される。夜になり周りが暗くなると自動でスリープモードとなり、デジタル時計が表示される。

| 出典: VentureClef |
写真アルバム
Home Hubで便利な機能が撮影した写真を表示できること。Ambient Modeで「Google Photos」を選択すると写真アルバムが表示される。「Family & Friends」のオプションを選択すると家族や友人やペットが写った写真を表示する。音声で指示するとその写真を表示することもできる。例えば「サンフランシスコで撮った写真」と指示すると、それらが画面に表示される(下の写真)。

| 出典: VentureClef |
監視カメラ
Home Hubは監視カメラと連携し、玄関先の様子をストリーミングする。ドアベル「Nest Hello」と連携すると、チャイムが押されると自動で玄関先のビデオ画像を表示する(下の写真)。ビデオで来訪者を確認してドアを開けることができるので安心感が格段に向上する。ちなみに、知人が訪ねてくるとHome Hubは来訪者の名前を告げる。

| 出典: VentureClef |
タッチか言葉か
GoogleはHome Hubをスマートホームを制御するデバイスと位置付ける。操作はタッチインターフェイスで画面に触りながら操作する。実際に使ってみるとタッチより言葉のほうが便利で、Home Hubへの指示はほとんど言葉でする。つまり、Home Hubをハブとしてでなく、AIディスプレイとして利用している。ちなみに、指示した言葉はディスプレイに示され(下の写真)、どう聞こえているかが分かり会話がしっくりくる。

| 出典: VentureClef |
競争が激化
ディスプレイ付きAIスピーカーは対話が言葉だけでなく、グラフィカルに示され、コミュニケーションの質がリッチになる。この市場ではAmazonが先駆者で2017年6月に「Echo Show」を出荷。Facebookは2018年11月、AIスピーカー「Portal」を投入したが、ここにはディスプレイが付いている。AIスピーカーはAIタブレットに進化を遂げ、この市場で競合が激しくなっている。